23歳右腕・福島蓮の真価が問われる一戦|5月4日 楽天vs日本ハム 見どころ

球団通算5000勝という歴史的な余韻が残る中、ファイターズは早くも次の戦いへ向かう。5月4日、舞台は仙台・楽天モバイルパーク宮城。マウンドに上がるのは、昨季8試合で5勝0敗・防御率2.25という成績を残し、今季はローテーション定着と2桁勝利を目指す23歳の右腕・福島蓮だ。敵地での試合こそが、本物のエース候補の証明になる。

【試合の見どころ】

この試合が重要な理由はシンプルだ。前日のオリックス戦でカードを勝ち越し、前の西武戦に続いて2カード連続勝ち越しを達成したファイターズ。ここで楽天にも勝ち越せれば、チームの雰囲気と順位は一気に上向く。逆に落とせば、せっかく掴みかけた流れが途切れてしまう。

しかも前日の試合では北山亘基が121球を投げる完封劇。9連戦の7戦目、ブルペン陣の疲労も考えると、先発・福島蓮がどれだけ長くイニングを投げられるかが全てに直結する。若い右腕にとって、ここが今季最初の正念場と言っていい。

【両先発の分析】

◎ 福島蓮(日本ハム)

身長190cmに対してテイクバックの小さなフォームが特徴の長身右腕。最高球速は153km/hまで上昇しており、高めに伸びるストレートとフォークの落差で打者を翻弄する。 

強み:「いい意味で深く考えない、切り替えが抜群に早い」と指導者も評するメンタルの強さが最大の武器。昨季はCSでも8回途中2失点10奪三振と大舞台で力を発揮した度胸もある。 

不安要素: 敵地・楽天モバイルパークでの登板実績はまだ少なく、今季はローテーション定着が目標という段階。長いイニングを投げ続けるスタミナと、初対戦や少ない対戦データの打者への対応力が問われる。

◎ 瀧中瞭太(楽天)

鋭く曲がる変化球を操る技巧派右腕。昨季は15試合に先発登板し、7月には自身初の完封勝利も挙げた、30歳のベテランだ。 

強み: 炭谷銀仁朗とバッテリーを組んだ際に安定感が増した実績があり、経験から来る投球術の幅が武器。ホームの楽天モバイルパークでは特に安定した投球を見せやすい。 

不安要素: 過去には登録抹消を繰り返した波のある投手でもあり、立ち上がりに不安定な面が出ることも。日本ハム打線が早い回に先取点を奪えれば、流れは大きく変わる。

【勝敗のポイント3つ】

① 福島蓮の「立ち上がり」を乗り越えられるか 技巧派の瀧中相手に、日本ハム打線がどう攻略するかと同時に、福島蓮自身が初回・2回を無失点で乗り切れるかが最重要。立ち上がりさえ抑えれば、若い右腕の持ち味が存分に発揮できる。

② 中盤・終盤をブルペン陣が乗り越えられるか 北山が121球の完封を投げた翌日。中継ぎ陣の疲労は多少あるとしても、福島が6回以上を投げればリリーフへの負担は最小限に抑えられる。先発の「仕事量」が明暗を分ける。

③ 万波・清宮・レイエスの中軸が瀧中の変化球を捉えられるか 瀧中の武器は「曲がる変化球」。特に右打者へのアウトコース攻めは厄介だ。中軸の3人が早めに球筋に慣れ、中盤以降に一本出せるかどうかが得点の分かれ目になる。

【注目選手】

🔵 福島蓮(日本ハム・投手) 何といっても今日の主役はこの男。育成ドラフト1位で入団し、支配下を勝ち取った努力の人が、敵地でどこまでやれるか。昨季の5勝0敗という成績を、今季さらに上回れるかに注目したい。 

🔵 万波中正(日本ハム・外野手) 昨日、両リーグ最速で10号ソロを放った男が今日も打線の核。勢いに乗っている今、瀧中の変化球に対しても積極的な仕掛けを見せてくれるはずだ。

🔴 小深田大翔(楽天・内野手) 楽天の「1番の仕事人」として、ファイターズ先発に揺さぶりをかける嫌な打者。福島が立ち上がりに走者を出すと、小深田が塁に出て一気に失点につながるリスクがある。

【予想スコア】

日本ハム 5 − 2 楽天

福島蓮が6〜7回を2失点以内でまとめ、打線が中盤に追加点を挙げる展開を予想。瀧中は序盤こそ安定するものの、中軸の一発か長打で崩れる可能性が高い。ブルペン陣が無難に締めて、ファイターズが敵地での初戦を勝利で飾る。

【まとめ】

球団5000勝の翌日、舞台を仙台に移しても勝利の勢いを持続できるか——それがこの試合の本質だ。23歳の福島蓮が今季ローテーション定着を目指す中で、敵地での結果は本人にとっても大きな自信になる。技巧派の瀧中を打線が攻略し、3カード連続勝ち越しを決める姿をファンとして見届けたい。

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